【EMイベント】ムーングロウより愛を込めて ログ#2 三体の悪魔とチャレンジゲーム

ども、nashです!

6月13日に実施されたEMイベントの追っかけログの続きです。

~前回の超あらすじ~

失踪したマライアを探すため、師ナクサティラーより授かった呪文を携えて、因縁の地下墓所へと向かうイアナと冒険者一行であった・・・

 

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Azazel、自由な冒険者たちに慌てる
 
(※ゲート移動で時間がかかったためAzazelとのやり取りの最初が不明)
 
 
(ゲートの先を進むと深紅の悪魔Azazelが待ち構えていた。が、熟練の冒険者にとってここでさえよく知る庭のようなもの。悪魔を無視して進もうとする冒険者たちにAzazelも慌てて突っ込みを入れてしまう)
 
Azazel
 いやいやいや。待ちなさい。まさかタダでここを通ろうとは思っていまいな?
悪魔は取引を生業とすることをよもや知らぬわけではあるまい。
いいか、これはチャレンジングゲームと言うんだ。
私の質問に答えられたなら居場所を教えてやろう。
 
「まじでっ?!」
 
Azazel
 まじだ。
ただし、答えられなかったら……。その時はお前の命をいただくぞ。
 
Jaana
卑怯だわ!正義が支配するユーの街でよくもそんな勝手な真似を!
冒険者も口々に悪魔へのブーイングを飛ばす。Azazelはそれを意に介さず、ゲームを開始する)
 
Azazel
正義の天秤は何をはかっているのかね。

(イアナも覚悟を決めて悪魔のゲームを開始。一同はじっと固唾をのんで両者の駆け引きを見守る)
 
Jaana
善悪です。
 
Azazel
 ご名答。どちらに傾いても存在しえないのが善と悪だ。善が存在するのなら、悪もまた等しく存在する権利がある。
(高慢な物言いの悪魔に我慢の限界を超えるイアナ)
 
Jaana
*イラッ*
申し訳ないけどあなたと禅問答している時間はないわ。
何が言いたいのかわからないけど受けて立つわよ!
みんな!私に何かあったら後を頼むわよ!
 
Azazel
ハハハハハハ!なかなか威勢のいいお嬢さんだ。よろしいだろう。では最初の質問だ。
 
(さっきの質問はノーカウントですか?早くも悪魔の姑息さがにじんでいる)
 
娘よ。お前は自分を賢いと思っているか?
 
Jaana
私は常に知識を求めていますが、本当に私が賢いならそれらは無駄になってしまいます。
だから私は自分を賢いと思って来ましたし、今のところそれは十分なようですわ。
 
Azazel
フン!生意気な。
 
Jaana
では私から質問をさせていただいても?
 
Azazel
あいにく地獄の門番は私一人ではない。行くならばあまたの屍を越えていくがいい!
(イアナの質問を受け付けず、手下の眷属を召喚する悪魔。そして戦闘に。)
 
 

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マジっすか!?

(全力の冒険者たちの前では、これは肩慣らしに過ぎなかったようだ。)
 
Jaana
魔法の発動もあやしいのに皆さんがいらっしゃらなかったらどうなっていたことか!助かったわ!ありがとう。
(先を急ぐイアナと冒険者たち。ほどなく、二体目の悪魔Beelzebubがたちはだかる。先ほどのやりとりで覚悟を決めたイアナは、悪魔より早く、チャレンジゲームを提案する。)
 

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Jaanaさま仕掛ける!
Jaana
こんにちは!私とチャレンジゲームをしませんか?
 
Beelzebub
おやおや、娘よ。よろしいだろう。ちょうど退屈していたところだ。
 
Jaana
ご賛同いただきありがとうございます。
 
Beelzebub
物分かりが良くて何よりだ。では娘よ。真実と偽りはどちらが偉大だと思うかね?
 
Jaana
真実とは森の王者樽ユーツリーであり、偽りとはその中に巣食う小さな虫のようなもの。その虫はついには気まぐれな風が吹いてユーツリーを倒すまで、中を食い荒らし続けるものです。
 
Beelzebub
風はどっちに吹いている?
 
Jaana
それはわかりません。けれど、真実が滅びるとき、偽りもまた終焉を迎えるのです。
 
Beelzebub
ふふん!こしゃくな。二度と生意気な口をきけないようにしてやるわい。
(そして再び戦闘へ。ここでも悪魔はすぐに討ち果たされる)
 
 

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ぞろぞろぞろ~
Jaana
皆さん大丈夫?時間がないわ。急ぎましょう。
(さらに奥へと進む一行。クリプトの最深部に到達すると、そこに三体目の悪魔、Satanの姿が。しかしイアナは臆せずチャレンジゲームをけしかける)
 

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先攻イアナさま
Jaana
こんにちは。私とチャレンジゲームをしていただけませんか?
 
Satan
ふうむ。よろしいだろう。私の質問に答えられれば願いをかなえてやろう。
 
Jaana
ありがとうございます。何なりとお答え致します。
 
Satan
そもそもなぜ、お前はこのようなゲームをあっさり受けて立ったのだ?
私は不死身だがお前はそうではない。
 
Jaana
私は朽ちていく存在ですが、私の心は私だけのものです。
私の真実は私のもので、私はそれを自由に見ることはできます。
あなたは超自然的な存在であり、それに応じて行動することがさだめられています。
あなたは自分の真実を決して見ることはできませんし、それが私の希望なのです。
 
Satan
何を生意気に。お前は私よりも優れていると??
 
Jaana
暗闇の中にいる者はそこが暗闇であることに決して気づくことはありません。
私の人生には生と死があり、光があればこそ闇も存在し、私はどちらも見ることができるのです。
 
Satan
……よろしいだろう!では、お前の望みをかなえてやろう。何が聞きたいのだ?!
 
Jaana
マライアの行方を、そしてマライアが気にかけていたデュプレの行方を。私たちの故郷であるブリタニアの未来を!
 
Satan
ハハハハハ!またずい分と欲張ったものだな。……だがいいだろう。教えてやろう。
ガーディアンのいるところにマライアとデュプレは現れるだろう。
お前の理論なら闇は光を欲し、光は闇を欲するのだから。
 
Jaana
どういうこと……!彼らは今どこにいるの?!
 
Satan
よく覚えておくがいい。
光たるアバタールコンパニオンと闇がせめぎあったところで最後に残るのは闇だ。
 
Jaana
おっしゃる意味がわかりません。私たちは彼らを連れて帰りたいのです。
 
Satan
ユーツリーが倒れても虫は次の宿主を探すまでのことなんだよ。
闇より濃いものはないのだから。
 
Jaana
おのれ……マライアとデュプレに手出しはさせない!悪魔め!
 
Satan
そんな答えで私が満足すると思ったかね?だが、よろしいだろう。約束は守ってやろう。
しかし、残念ながら青いお嬢さんの命はいただこう。
 
Jaana
やめて!
 

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マライアさま絶体絶命のピンチ!

 

(石造りの地下墓所にイアナの叫びが響く!マライアさまの命が危ない!)

 

               ⇒あとちょっとだけログ#3につづくよ

 

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以下、放言です。

 

三体目の悪魔Satanとのやりとりで、

"Satan

そんな答えで私が満足すると思ったかね?だが、よろしいだろう。約束は守ってやろう。
しかし、残念ながら青いお嬢さんの命はいただこう。"

という一文がありました。

ちょっと意味が分かりにくかったのですが、僕は次のように考えました。

 

そもそもこのチャレンジゲームはイアナの命と願いを賭けたもの。願いは報酬、命は賭け金だ。ゲームの勝者は願いが叶えられ、命も奪われない。逆に、ゲームに負ければ願いは叶えられず命を奪われる。そういうゲームだ。

しかし、悪魔との問答には正解など存在しないこと、契約は契約であること(悪魔は取引=契約を生業とする)、そして悪魔は闇の存在であるがゆえに取引によって相手を闇落ちさせることが至上の快楽であろうことを考えると、Satanがイアナの回答に満足しようがしまいがゲームの結果には関係がないことだと思えてくる。

 

ゲームと名乗ってはいるが、まったくもってゲーム性などない。プレイヤーが圧倒的不利なシステムなのだ。

 

ここまで闇の存在を愚弄したイアナに対して最も闇落ちさせるにふさわしい仕打ちは何か?それは彼女の希望が打ち砕かれること。いまの希望はマライアとデュプレを連れ帰ることで、目下マライアはSatanの手の内にある。

 

そしてイアナが願い出たことはマライアとデュプレの行方であって、彼らの生命の安全ではなかった。だからSatanは願いを聞いた後、もうひとつの約束である「イアナの命は奪わないこと」を守ることをわざわざ、もったいぶって宣言した。(賭けに勝ったのだから賭け金=命が戻ってくるのは当然のことなのに)

 

Satanがイアナの願いが3つもあり欲張ったことを意にも介さなかったことから、その願いがSatanには取るに足らないことだったとわかる。それもいかようにも答え得る(契約不履行を招かない)ものであればなおのことだ。

 

考えてみれば、一体目の悪魔Azazelもゲームに勝てば「居場所を教える」と言っているし、悪魔Satanに至っては最初に「願いをかなえてやろう」と言っているのに、すぐに「お前の望みをかなえてやろう。何が聞きたいのだ?」とイアナの回答を誘導するような言い換えをしている。

初めからイアナが何をしに来たのか分かったうえで、悪魔はチャレンジングゲームなどと称した遊びを持ち掛けたのだ。

 

一方でマライアはすでに悪魔との取引を終えており、何らかの形でSatanに命を奪われてしまう結果を招いていたのではないか。(マライアがエセリアル空間へのアクセスと引き換えに自身の命を差し出すつもりだったのではないかというイアナの予見)

つまり、イアナがいかに頑張ろうともそれは徒労で終わる運命であり、マライア自身が

選択した結末であった。どうあがいてもイアナの真の願いは叶わない。

だからSatanはわざわざ「残念ながら」なんていう表現を使ったのだ。

 

言い換えれば、このときイアナはマライアとデュプレの居場所を聞き出すのではなく、マライアの無事を願い出たうえで、その場所を聞き出せば良かったのかもしれない。

つまるところ、イアナ自身がマライアの死を確定させるやり取りをしてしまったのではないだろうか・・・

 

師ナクサティラーはそこまでのこと(イアナの性格も含め)を予知して呪文を授けたのではないだろうかと、その慧眼さに恐れ入るばかりだ・・・

 

 ちなみに「青いお嬢さん」とはマライアのこと。着ていた服の色が青色だったため。ていうかそんな描写一度もでてないからわかりません。話の流れで理解するしかないのですね・・・僕は一瞬「???」でした。